他社のシステムを引き継ぐときは、あらかじめ準備をしておくことでスムーズに進められます。この記事では、どんな準備が必要なのかをわかりやすくご紹介しますので、「スムーズに引き継ぎたい」とお考えの方は、ぜひご一読ください。
ここでは、「開発言語の確認」や「システムやサーバーのバージョンを把握」「ソースの洗い出し」「ドキュメントの準備」といったシステムの引き継ぎを行う際に必要な事前準備について解説します。どのような準備が必要になるのかをひとつずつ見ていきましょう。
システムの引き継ぎを行う場合、事前準備として「どのような言語で開発が行われているのか」という点を確認します。
これは、システムはさまざまな言語で構築されているケースがあるためです。それぞれのシステム開発会社により、サポートしている言語が異なりますので、引き継ぎの対象となるシステムがどのような開発言語が用いられているのかを確認しておくことは非常に重要なポイントとなってきます。この点から、自社システムで使用されている開発言語を得意としている企業を選択するのがおすすめといえます。
続いて、システムやサーバーのバージョンを確認しておくのもポイントのひとつといえます。これは、それぞれのバージョンによって確認すべき仕様書が変わってくるためです。逆にいうと、システムやサーバーのバージョンを把握していないと、必要な時に必要な対応ができない可能性も考えられます。
以上の点から、システムやサーバーのバージョンについても、引き継ぎ書にしっかりと記載しておく、という点が非常に大切です。
システムの引き継ぎを行う場合には、ソース一式の洗い出しを行っておくことによりスムーズに進められます。例えば、ソースが公開されていない場合や、ソースが公開できないといったケースについては他社システムの引き継ぎが難しくなることもあります。また、サーバーに実行ファイルのみが上がっておりソースそのものがないといった場合も引き継ぎが難しいといえます。
しかし、そうではない場合にはソースの整理を事前に行っておくことによって状況を判断しやすくなるという面があります。
上記のように、ソースを整理しておくことに加えて、できる限り詳細なドキュメントを用意しておきます。ドキュメントが不十分だった場合には、システムについて網羅することが困難となるため、引き継ぎが難しくなってしまうケースもあります。
また、ドキュメントがある場合でも、最新のものではない場合や必要な文書が揃っていない場合にも、スムーズな引き継ぎの妨げになる可能性も考えられます。
ドキュメントの例としては、インフラ関連の資料やアプリケーション関連の資料、運用設計資料などが挙げられます。このようなドキュメントを一覧で保存しておけば、必要なタイミングで容易にアクセスできるようになります。
システムの引き継ぎを行う場合に行っておくべき事前準備について紹介してきました。スムーズな引き継ぎを行う場合には、さまざまな準備が必要になりますので、あらかじめどのような対応が必要なのかを確認しておくことがおすすめです。
システム引き継ぎを依頼する際には、どの言語に対応しているか、実績が十分にあるかなどを確認し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。こちらのサイトでは、他社システムの引き継ぎに対応している企業を多数紹介していますので、ぜひご参考にしてください。