こちらの記事では、他社システムの引き継ぎを行う際のスケジュールと進め方について解説しています。どのような事前準備が必要なのか、用意する書類にはどのようなものが挙げられるのかなど、それぞれのステップについて解説していますので、引き継ぎを検討されている場合に参考にしてください。
他社システムの引き継ぎを行う場合には、まず事前の準備が必要となります。例えば開発言語の確認やドキュメントの準備を行っておくことにより、スムーズな引き継ぎに繋げられます。下記では、どのような点について確認するのか、また必要な書類にはどのようなものがあるのかといった点をまとめていますので、あらかじめ確認しておくことがおすすめです。
スムーズに他社システムの引き継ぎを行うには、システムの開発言語やシステム・サーバーのバージョンを確認しておくことが必要です。さらに、ソース一式の洗い出しを行っておくとスムーズに進められる可能性が高くなるといえます。ただ、ソースが公開されていない場合には洗い出しが難くなるという問題がありますが、公開されている場合にはあらかじめソースを整理しておくことによって、依頼先も状況の判断がしやすくなります。
また、引き継ぎを依頼する際にはさまざまなドキュメントを用意することが必要です。ここでは、仕様書や技術文書、操作マニュアル、運用手順書などの書類を用意します。このようなドキュメントが不十分である場合や、昔のバージョンからアップデートされていない場合などには、スムーズな引き継ぎが難しくなる可能性があります。
どこの会社に引き継ぎ作業を依頼するかは、他社システムの引き継ぎを行う上で重要なポイントといえます。さまざまな会社を比較し、信頼して任せられる会社を選んだら、問い合わせを行います。その後、実際に引き継ぎを進めていくためのスケジュール策定が行われます。
下記では具体的な引き継ぎの進め方をまとめています。他社システムの引き継ぎを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
実際に引き継ぎ作業を行う場合には、はじめに現地調査とヒアリングを実施します。対象となるシステムについて確認することによって、現状どのような課題があるのかという点や、要望などの整理を行います。このステップには1〜2週間ほどの時間をかけるのが一般的です。
システムの課題や要望を確認した後は、実際の引き継ぎ作業とテストを実施していきます。
引き継ぎ作業は、2週間〜1ヶ月の「習熟期間」、1ヶ月前後の「引継ぎ本体作業」、1〜2週間の「動作確認や並行稼働」といった流れで進められていきますが、全体的にかかる期間は「最短で1ヶ月程度、通常は3ヶ月程度」となっています。ただしシステムのカスタマイズなどを行っている場合には、引き継ぎ作業により時間を要するケースも考えられます。
引き継ぎ作業を進めていく中では、スケジュールが遅延する可能性もあります。
遅延が発生する理由のひとつに、「ドキュメント不足」が挙げられます。ドキュメントが不十分な状態で引き継ぎを行う場合、対象のシステムについて網羅できず確認作業が多くなってしまいます。結果として引き継ぎが遅れることになるため、可能な限りドキュメントの用意をしておくことが大切です。
そのほか、仕様漏れや情報不足などの理由で遅延が発生するケースも。以上の点から、引き継ぎ作業を開始する前に、システムの現状分析をしっかりと行っておくことが必要であるといえます。
他社システムの引き継ぎを行った後の運用やサポートについても十分に確認することが大切です。引き継ぎサービスを提供する会社の中には、システムの引き継ぎから運用・保守まで一貫体制で請け負う会社や、自社に合った保守運用体制を提案してくれる会社もあります。そのため、引き継ぎ会社の選定を行う際に、移行後の運用・サポートに関する契約についてどのような内容になっているかを確認しておくと良いでしょう。そのほか、古いシステムの改修提案を行っている会社もあります。
こちらの記事では、他社システムの引き継ぎを行う際のスケジュールと、各ステップでのポイントについて解説してきました。ケースにもよりますが、実際の移行作業は最短で1ヶ月程度、通常は3ヶ月程度となっています。ただし、スムーズに移行作業を進めるには、事前準備をしっかりと行っておくことが重要なポイントといえます。